ここまで駆け足で「NEC LAVIE Direct PM(Pro Mobile)」を見てきましたが、一番印象に残ったのは、やはりその『軽さ』です。
レビューをするために頻繁に出したりしまったり、アチコチ持ち歩いたりしましたが、その度にパソコンの軽さに感動しました。
パソコンは重いものだという固定観念を軽々と打ち破ってくれましたが、全てのパソコンがこうであったら、もっと手軽に使えるものになって普及が加速するのではないでしょうか。
残念ながら価格が高いので、そう簡単には行きませんが、軽いということがモバイルPCとして非常に重要なポイントだということを再認識させられました。
1.35kgのクロームブックでも重さを感じるので、やはり1kgを切ってこないと、モバイルPCとして快適さを感じるのは難しいかもしれませんね。
また、意外と音質が良かった点も見逃せません。
標準設定ではイマイチだったものの、「HiGrand Music Player V3」を活用することによって、サウンドを楽しむ事ができました。
モバイルPCなのであまり期待していませんでしたが、15.6型ハイスペックノート「NEC LAVIE N15」に近いレベルの性能を備えているのではないでしょうか?
さすがに臨場感という点では劣るかもしれませんが、代わりに「ミーティング機能」などで特殊な使い方もできて実用的です。
最後は性能についてです。
PCゲームこそ今ひとつのテスト結果に終わりましたが、その他の普段使いでは総じて快適な動作でした。
特にパソコンやアプリ、ファイルなどの起動と終了の速さには驚きましたが、外出先で慌ただしく作業を行う中、素早くスムーズに使いこなせるのは便利です。
一方、イマイチだったのはキーボードのタイピング音です。
「打鍵音を低減する静音設計」と謳っていますが、チャキチャキとした高音を抑えた結果、ドムドムという低音が強くなってしまった印象がします。
鈍い音ですがしっかり聞こえるので、図書館など静かな環境では使いづらいでしょうし、場所を選ばなくてはならないのは残念なところ。
外で使うことが想定されるモバイルPCにおいて、音の問題が発生するのは正直痛いです。
それでも、ふだん音が気にならないような環境で使うのであれば、動作も持ち運びも快適で満足できると思います。
PCゲームやクリエイティブな作業には向いていませんが、格別重い作業でなければ、堅牢性も高いので日々アクティブに使いこなせるのではないでしょうか。
ただ、やはり「Pro Mobile」とある通り、ビジネス向けのモバイルPCなのかもしれません。
値段も高いので、普段使いとしては贅沢な買い物になりますが、もし量販店などで触る機会があったら、是非手に持ってみてください。
その軽さに衝撃を受けるでしょうし、それだけで食指が動くこと間違いありません。
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